真岡市観光協会
名所・旧跡遊ぶ・体験食べる買う周遊泊まる

いちご日本一

ホームいちご日本一 > どうやって「いちご」はできるの?

  ■いちごの豆知識
  ■とちぎ生まれの「いちご」




 春になると「いちご」はランナーと呼ばれるツルを伸ばします。 ランナーの先端に子苗ができると、その子苗からまたランナーが伸びて、先端に次の子苗をつけていきます。
 この性質を利用して「いちご」の苗を増やします。1本の親苗から30本程度の子苗を摂ることができます。




 6月下旬から7月中旬になると、親苗から増やした子苗を切り離す採苗作業を行います。
 次に採苗した子苗を小型のポットなどに1本1本植えつける仮植作業を行います。
 仮植した子苗は、水や肥料を与えられながら、育苗用ハウスの中で育てられます。




 「いちご」は秋に花芽を作りますが、これをまっていては11月から果実を収穫できません。
 そこで、苗に太陽の光を当てる時間を8時間に制限し、それ以外の時間は真っ暗な夜冷庫の中で苗を 冷やす処理を約1か月間毎日繰り返します。
 このようにして、秋に近い条件で育てられた「いちご」の苗は、9月上旬に花芽を作ります。
 




 夜冷処理を始めてから、約1ヵ月後に、花芽検鏡を行います。
 これは、顕微鏡を使い「いちご」の苗に花芽ができているかを確認する作業です。
 花芽検鏡の結果、花芽ができていたら定植します。




 「いちご」の苗に花芽ができると、収穫用のハウスに苗を植え付ける定植作業を行います。
 定植作業では、高さが 30cm程度の大きな畝に苗を1本1本ていねいに植え付けていきます。
 最近では、腰の高さくらいにある栽培ベンチに苗を定植して「いちご」を育てる高設栽培も普及しています。




 秋が深まり気温が低くなると、「いちご」が生長する速さもだんだんと遅くなります。
 「いちご」を寒さから守り長生きを早めるため、黒マルチで畝全体を覆い、ハウス全体に透明フイルムを被せて 、ハウスの中を温かく保ちます。11月中旬からは、暖房機やウォーターカーテンを用いて夜間の温かさを保ちます。




 苗を定植してから40日ほどすぎると、「いちご」の花が咲き始めます。
 「いちご」は、めしべに花粉がつかないと果実は大きくなりません。
 そこで、花が咲き始めたハウスではミツバチを放し、ミツバチの働きでめしべに花粉をつけてもらいます。




 「いちご」の花が咲いてから15日ほど過ぎると「いちご」の果実の形と表面に ある「つぶつぶ」ははっきりとわかるようになります。その後の約10日間で「いちご」の果実は急激に大きくなります。
 その後、「いちご」の果実は、ゆっくりと大きさを増し、やがて赤い色に染まり始めます。




 「いちご」の果実全体が赤く色づくと、いよいよ収穫です。色づいた果実は、朝早くから1粒1粒ていねいに収穫されます。
 収穫した果実は、大きさや形で分類し、パックの中にていねいに並べられます。
 パック詰めされた「いちご」は、集荷場に運ばれ、皆さんの食卓に向けて出荷されます。